|
記録日:2015/05/28
更新日:2016/06/11
ワシントン条約
【巨大珊瑚の記録】
世界で取れた珊瑚原木について
写真:表皮を剥いで、研磨した状態のアカサンゴ
● 解説
「宝石サンゴ(Corallium)」は、分類学的には鉱物や植物ではなく、腔腸動物の仲間であり、海中に生み出された卵がゆらゆらとクラゲのように成長し、ある時点から海底の岩盤に付着して、今度は群体となって地上の樹木のように成長を始めます。
(※注: 造礁サンゴは、太陽光線に当たりやすい浅い海域で早く成長するためか、宝石サンゴほど硬く緻密にはなりません)
(※注: 造礁サンゴの産卵、リンク先をご覧下さい)
また、「宝石サンゴ」と呼ばれるのは、あくまでその希少性と美しさによるものです。
そして、人が山林の樹木を切り倒し、その皮を剥いで材木として家を建てるように、県知事から許可を受けた珊瑚漁業者が定められた海域において網や深海探査船を駆使して珊瑚原木の採取漁を行い、珊瑚加工業者がその表皮を剥いで、骨軸と呼ばれる部分を切断・研磨して宝飾品へと仕上げていきます。
宝石サンゴ原木のポリプ(触手)は非常に小さく、光の届きにくい深海で成長するためか、年輪層のようなものはできますが、果たしてどのくらいの年月でどのくらいの大きさに成長するのかは、未だに明確な答えが得られていません。
(※注: ナイロン製漁網を巻き込んだ宝石サンゴが採取されたため、かつて思われていたほど遅くはないだろうと・・・)
しかし、これまでに採取されたサンゴ原木には、思いもかけないような巨大なものもありました。
株式会社PFA アデコ事業部のコレクション画像より、4点ほどご紹介させていただきます。
下の写真は、これまでに採取された珊瑚原木の記録画像です
|